《釣り》鉾田の砂浜で投げ釣り ヨブ攻め 待望イシモチ、力強いアタリと引き堪能

茨城新聞
2021年7月25日

砂浜の投げ釣り人気魚種はシロギス、イシモチ、カレイなどだが、最も釣りやすいのはイシモチだろう。冬の間は水深100メートル前後の深場にいて、水温が高くなる春から初夏に産卵のため群れをつくって接岸する。サーフ釣り絶好のターゲットだ。鉾田の砂浜でイシモチが釣れていると聞き、居ても立ってもいられず向かった。

夕方5時に到着。夕まずめを狙いに行った。タックルは4.05メートルの投げざおに、道糸はナイロンの4号。仕掛けは、魚が底をはっている時に反応が良い。当店オリジナルの中通し重り25号仕掛け2本針を使用した。イシモチは底から若干浮いて泳いでいるため、その目線の近くに餌を置く仕掛け。胴付き仕掛けが良いときもあるので両方持参したい。

餌は青イソメ赤イソメを両方付ける通称「アオマム」が効果的だ。まずにおいで魚に強烈にアピールする赤イソメを3センチに切り、針に刺す。次に青イソメ2~3匹をそのまま針付け(房掛け)しボリューム感を出す。

午後5時20分、投げざおを2本出し、仕掛けと餌をセットして釣行開始。風、波ともにやや強かったが、潮が濁って期待できそうだ。釣り方は地元でよく言われるヨブ(海底の凹凸)に置くことが重要である。

仕掛け着底後すぐにリールの糸フケを取って軽く引っ張る。底が小さな凹凸なのか、それとも大きくえぐれているのかを、さおの曲がり具合で判断し、調べていく。さお先が軽くお辞儀をする所に止めるのがよい。どこを回遊しているのか分からないイシモチは、さおを2本以上用意し、投げ分けると数釣りのチャンスが広がる。

さおを2本使い、違う場所に投げ分けた=鉾田市

 

 

イシモチのアタリはさおにダイレクトに来ることが多く、さお先が絞り込まれたときにアワセを入れる。釣行から40分後、いきなりさお先が震え、待望のアタリ。続いてさお先が絞り込まれたので、アワセを入れる。ずしっとくる感覚がさおから伝わり、ぐんぐんと引いてくる。丁寧にリールを巻いていくと、顔を見せたのは銀色に輝く23センチ本命のイシモチだった。

ごんごんとさおから伝わる引き味が何ともたまらず、その後も堪能した。最終釣果は18~20センチのイシモチ4匹だった。イシモチでの投げ釣りは、10月末まで楽しめる。(金丸釣具店店長・石田直也)