《食いこ》香草生かしたフレンチ ガーデンレストラン樹音(牛久市) 庭園にもこだわり
新緑がまぶしい庭の先に西洋風の建物が姿を現す。茨城県牛久市の「ガーデンレストラン樹音」は旬の食材を使い、香草を生かしたメニューを提供するフランス料理店。庭園にもこだわり、季節によって、数十種類のバラなどさまざまな植物が楽しめる。店長の岡野純子さん(48)は「木々の香りを感じながらお料理を味わっていただけたら」とほほ笑む。
4月下旬、取材に訪れた日は桜を使ったマダイのマリネに菜の花を添えたメニューなどが味わえる「春ランチ」(2310円)が提供されていた。マリネに添えられたイタリアンパセリの華やかさと爽やかな香りが目を引く。「ソースに合わせて香草を使い分け、旬の食材を引き立たせる」(岡野さん)のが、こだわりだという。ランチは今月からバラが咲き始めるのに合わせ、「ローズランチ」(2310円)に順次切り替わる。そのほかにも「季節のおまかせコース」(3300円)や「シェフのスペシャルランチ」(5500円)といった、カジュアルなフレンチが楽しめる。
店内の大きな窓から見渡せる中庭は、緑豊かで広々とした空間。シンボルツリーのカツラや、鉢植えのバラを眺めることができ、ほっと一息つけるような心地よさを演出している。庭園に咲き誇る草花は、岡野さんと夫でオーナーシェフの章男さん(52)が選んだ。「料理とマッチするような庭にした」と岡野さん。四季折々の美しさが堪能できる庭園もごちそうの一部だ。希望があれば中庭のテラスでデザートが食べられる。
店名は「木々のざわめきなど(全身で)自然を感じてほしい」という願いから。新型コロナウイルスの感染対策などで気の抜けない日々が続くからこそ、岡野さんは「時間を忘れ、緑の中でリラックスしてほしい」と話す。
テークアウトメニューもあり、当日注文が可能。お薦めは150グラム以上の手ごねハンバーグや卵焼き、唐揚げ、サラダなどが入った「手ごねハンバーグべんとう」。ソースが2種類から選べるが、特に「自家製デミグラスソース」は「ハンバーグのためだけに仕込んでいる」(岡野さん)という力作。肉や魚がメインの特製デリセット(1800円)やカレー(700円)もある。
■お出かけ情報
ガーデンレストラン樹音
▼住所は牛久市さくら台4の45の13
▼営業時間は午前11時半~午後2時(ラストオーダー)、午後5時半~9時まで(同)
▼定休は水曜と第3火曜
▼(電)029(828)8310
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