世界の貴重なラン、500点展示 筑波実験植物園

茨城新聞
2016年3月10日

 国立科学博物館筑波実験植物園の野生ランコレクションを公開する「つくば蘭展」が、つくば市天久保4丁目の同植物園で開かれている。世界各国の貴重なランの原種に加え、つくば洋蘭会(斉藤正博会長)の会員が丹精込めた最新の園芸品種など計約500点のランが来場者を魅了している。13日まで。
 同植物園は3000種以上の野生ランを系統保全している世界有数の施設。今回は、空気の動きで毛を震わせ花粉を運ぶハエなどを誘う熱帯アフリカ原産の「ブルボフィルム・サルタトリウム」や、花姿が雌バチそっくりの「オフリス」など、コレクションの中から約200点を公開。
 つくば洋蘭会も花茎が毒蛇コブラの姿を連想させる「ブルボフィルム・プルプレオラキス」など約300点を出品している。
 遊川知久研究員は「ランの魅力は一つ一つの種にくっきりとした個性があること」と話し、多くの品種のランを観賞できる展覧会への来場を呼び掛けている。

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