渋沢栄一と水戸の関わり紹介 弘道館と二の丸展示館で企画展

茨城新聞
2021年3月8日

「近代日本経済の父」と言われた実業家の渋沢栄一と水戸の関わりを紹介する企画展が、水戸市三の丸の弘道館と二の丸展示館でそれぞれ開かれている。「水戸の梅まつり」開催中で、渋沢が主人公のNHK大河ドラマ「晴天を衝(つ)け」放映の影響もあり、多くの人が訪れている。

渋沢は水戸藩主徳川斉昭や側近藤田東湖の尊王攘夷(じょうい)論に触発され、藤田小四郎ら志士との交流があった。最後の将軍徳川慶喜の家臣となり、その実弟昭武に随行してパリ万国博覧会のため渡仏。水戸と深い関わりがあった。

弘道館では、1916年に水戸であった渋沢の講演を基にした企画展「渋沢栄一と弘道館」を12月19日まで開催。二の丸歴史館では「渋沢栄一と水戸の人々」と題し、年表や人物紹介のパネル10枚を展示している。