富と繁栄表すセンリョウ、正月向け出荷作業 神栖
茨城新聞
2020年12月6日
正月飾りを彩るセンリョウの出荷作業が、有数の産地である神栖市で最盛期を迎えている。センリョウは「千両」の名から商売繁盛に通じる縁起木とされ、赤い実は富と繁栄を表すといわれる。
センリョウは神栖市で大正時代から栽培が盛んになり、東京都中央卸売市場で出荷量日本一になるなど、同じ正月飾りとなるワカマツとともに国内有数の生産量を誇る。同市太田の遠藤農園では、緑の葉と色鮮やかな赤い実を付けたセンリョウが作業場に積まれ、約50人の従業員が、枝の長さや実の房の付き具合などを整えて選別する。等級ごとに箱詰めされたセンリョウは、今月中旬ごろまで全国に出荷される。
同農園の遠藤隆志社長(62)は新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ「気分を一新できるようにセンリョウを飾って晴れ晴れとした新年を迎えてほしい」と話した。