名曲ヒント 郷土愛前面に 渡良瀬橋カレー CafelaboHAMADA(足利)

下野新聞
2020年11月3日

 野菜の甘みが口いっぱいに広がり、10種のスパイスの香りが鼻腔をくすぐる。見た目にも美しい「渡良瀬橋カレー」(750円)は2年前、歌手森高千里(もりたかちさと)さんが名曲「渡良瀬橋」の完全版発売記念コンサートを足利市内で開いたのを機に、店主の浜田陽一(はまだよういち)さん(62)が考案した。

 皿を横断するターメリックライスの「橋」にミニトマトを添え、曲中の「夕日」を表現した。カレーは人気のチキン、キーマ、ビーフの3種から2種を選べる豪華さ。タマネギを丁寧に炒め、トマトを加えて煮込んだ肉はホロホロ。「入れる順番で味が変わる」というスパイスを10種使用し、ココナツミルクやヨーグルト、蜂蜜などでまろやかに仕上げている。

 今月創業110年を迎えた店は元染料店。4代目の浜田さんが雑貨やCD、レコードを扱うようになり、6年前に「観光や買い物客が一息つける場所」としてカフェを併設した。ふわとろオムライス(830円)など豊富な食事メニューのほか、音符カステラ(12個入り、180円)やミルクソフト(300円)など甘味も充実。「まちなかのフードコートのような存在」として愛されている。

 【メモ】足利市通2の12の11。短時間営業中で午前11時~午後7時(ラストオーダー同6時半)。月曜定休。テークアウトあり。(問)0284・41・2301。

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