高級「どぶ汁ラーメン」提供 北茨城の「麺屋まるみつ」 あんこう料理広めたい

茨城新聞
2020年10月8日

北茨城市平潟町の「あんこうの宿まるみつ旅館」が営業するラーメン店は、あん肝をたっぷり使った濃厚なあんこう鍋「どぶ汁」をコンセプトとした高級ラーメンを、新たに打ち出した。旅館で培ってきた調理のノウハウをフル活用し、あんこう料理のおいしさを広く伝えたい考えだ。

「どぶ汁ラーメン」は大量のあん肝や野菜の水分でスープを作り、その上にさらにあん肝のペーストを載せたぜいたくな一品。これまで提供してきたラーメンとは異なる極太麺を新たに特注した。スープも一滴残らず味わってもらいたいと、雑炊用のご飯も付けている。

どぶ汁は、漁師が船の水を節約し冬場の漁で冷えた体を温めたのが始まりとされる。同旅館の武子能久社長は「旅館の一番の売りであるどぶ汁をラーメンにしたかった」と話す。

ラーメン店「麺屋まるみつ」は5月末に開業。当初は3カ月間限定としていたが、延長し営業を続けている。本業の宿泊業は部屋数を減らすなどの対応を取ってきたが、客が戻りつつあり「年内には(元の稼働率に)戻せれば」という。

武子社長は「一風変わったご当地のラーメン。一人でも多くアンコウの魅力を提供したい」と話している。どぶ汁ラーメンは数量限定。通常2200円(税別)で、11月末まではキャンペーン価格として1800円(同)で販売する。

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