神馬、境内駆ける 鹿島神宮「白馬祭」

茨城新聞
2020年1月8日

鹿嶋市宮中の鹿島神宮で7日夜、新春恒例の「白馬祭(おうめさい)」が執り行われた。太鼓や笏(しゃく)拍子が鳴り響く中、白装束の引き手に伴われた7頭の神馬(しんめ)が境内を駆け回った。

白馬祭は、年の初めに白馬を見て1年の邪気を払い、馬のひづめの音で神様を目覚めさせる神事。鹿島神宮によると、鎌倉時代から続く。神馬が踏んだ物を持つと願いがかなうという民間信仰も広まっている。

この日は冷たい雨が降る中、境内に大勢の参拝客が集まり、走路にハンカチやタオルなどを置いた。東京都江戸川区から来た宮崎弘太郎君(10)は「空手の世界大会で優勝したい」と祈願し、神馬が踏んだタオルを持ち帰った。

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