年頭に駆ける 鹿島神宮で「白馬祭」
茨城新聞
2019年1月8日
鹿嶋市宮中の鹿島神宮(鹿島則良宮司)で7日夜、神事「白馬祭(おうめさい)」が行われ、7頭の神馬(しんめ)が拝殿前を駆け回った。年頭に白馬を見れば年中の邪気がはらわれるという信仰から、県内外から大勢の参拝客が訪れた。
神事は邪気ばらいとともに、馬のひづめの音で神様を目覚めさせるとも言われる。おはらいを受け境内に現れた神馬は、太鼓や笏(しゃく)拍子が鳴り響く中、白装束の引き手に伴われて拝殿前を駆け回った。同神宮によると、同祭は鎌倉時代から続けられている。
近年、神馬が踏んだ物を持つと願い事が成就するとの民間信仰が広まっており、千葉県船橋市の会社員、國重直紀さん(37)は「今年も健康で過ごせるように」と、神馬に踏んでもらったハンカチを大事そうに持ち帰った。
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