明利酒類 ハチミツで梅ワイン開発

茨城新聞
2019年1月8日

「百年梅酒」のブランドで知られる明利酒類(水戸市元吉田町、加藤高蔵社長)はハチミツをブレンドした梅ワインを新たに開発した。若手社員のアイデアで商品化され、甘くて濃厚な味わいと高級感のあるパッケージは贈り物や自分への「ご褒美ワイン」として売り出す。同社はこれまで手掛けてこなかった分野の商品を販売することで新市場を開拓したい考えだ。

商品名は「Rich Blended 8(リッチブレンディットハチ)」。ハチミツの「ハチ」と、アルコール度数が8度から名付けた。梅ワインの甘酸っぱく爽やかな味わいを損なわないよう、味と風味のバランスが良いアルゼンチン産のハチミツを使用。主張しすぎないよう絶妙な割合でブレンドし、調和の取れた味わいに仕上げた。デザインは高級感にこだわり、細身で底の厚い瓶と、ハチの巣をイメージした黒と金色のラベルを使用している。

新商品は2017年5月から各部署を横断して集まった20~30代の若手社員と、アドバイザー役社員の計7人からなる会議の中で企画が立ち上がった。女性も飲みやすく、甘さのある「デザートワイン」を意識し、体にも良いハチミツを使った商品を作ろうと、月1回の会議で完成まで検討を重ねてきた。

メンバーの酒類販売部、草野洸さん(30)は「デザート感覚で楽しめる商品。自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントで手に取ってほしい」とアピールする。

18年10月中旬に販売を開始し、12月中旬までに約800本を売り上げた。同社の資料館兼直売所の「別春館」(同市元吉田町)や県内の酒販店で販売する。価格は500ミリリットル入り2000円(税別)。加藤社長は「大手にできない品質や付加価値の高い商品で、デザートワイン市場を開拓していきたい」としている。

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