夜の中禅寺湖周辺 幻想的に ２９日～来月２０日　華厳の滝、大使館別荘…　観光名所をライトアップ

【日光】奥日光の中禅寺湖周辺で観光名所をライトアップする「ライトアップ奥日光」が２９日～１１月２０日に開かれる。例年は１１月中旬開催だが、紅葉シーズンに合わせて前倒しし、期間も延ばした。事務局の市観光協会の担当者は「多くの人に夜の奥日光を巡ってほしい」と呼びかけている。

ライトアップは閑散期の誘客策として始まり、今回で４回目。地元や行政、観光事業者などで組織する奥日光観光事業振興会が主催する。

華厳の滝のほか、イタリア・英国両大使館別荘記念公園や中禅寺立木観音、日光二荒山神社中宮祠、中禅寺湖畔などがライトアップやイルミネーションで美しく照らされ、奥日光一帯が幻想的な雰囲気に包まれる。

バスを臨時運行して夜間の来館や参拝も受け付け、中禅寺湖遊覧船のナイトクルーズや「明智平ロープウェイ」の夜間特別運行なども予定。日光自然博物館では開館時間の延長や、キッチンカーが出店するマルシェが開かれる。

ライトアップ奥日光の開催に向け、湖畔ではこのほど準備作業が行われた。イベントに協力する東京電力パワーグリッドの社員など計２５人が桟橋や木々に電飾を取り付けた。高さ１５メートルほどのモミの木には高所作業車で飾り付けた。

ライトアップの日にちは施設によって異なる。担当者は「事前に確認し、夜は寒いので温かい格好で来てほしい」としている。

点灯時間は午後４時半～７時。ライトアップ奥日光の公式ウェブサイトで詳しい情報が確認できる。湖畔のイルミネーションは来年３月末まで行われる。（問）市観光協会０２８８・２２・１５２５。