おとぎの国 輝き再び 下野・グリムの森 イルミ、3年ぶり開催 電球60万個 来月27日から

下野新聞
2022年10月27日

【下野】新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止していた「第12回グリムの森イルミネーション」が11月27日、3年ぶりに復活する。下古山のグリムの森に60万個の電球が輝くイルミネーションは市の冬の風物詩。イベントを主催する市ウインター活性化推進協議会や地元中学生らが今月から、飾り付け作業に汗を流している。有野一夫(ありのかずお)代表(78)は「コロナ禍の中で、イルミネーションがみんなを明るく元気にしてくれれば」と話している。

「グリムの森イルミネーション」は2009年、イベントの少ない冬季に「地域の活性化と子どもたちに夢を与えよう」と市民有志でつくる同協議会が始めた。当初5万球で始まったイルミネーションは年々数を増やして華やかになり、期間中は市内外から約15万人が訪れる市の一大イベントになった。これらの取り組みは評価され、16年に第12回下野ふるさと大賞準大賞(下野新聞社主催)、17年に県主催の輝く“とちぎ”づくり表彰で優秀賞、18年に市功労賞などを受賞している。

「白鳥の城」や「エントランスとグリムタワー」「噴水アーチ」「お花畑」などが輝くイルミネーションは、約2・1ヘクタールのグリムの森に「夜のおとぎの国」を出現させる。11月27日午後3時のオープニングセレモニーでスタートし、12月4、18日は特設ステージでヒップホップやゴスペル、同25日は上三川少年少女合唱団と地元の下野混声合唱団のコンサート「こどものクリスマスのつどい」などを行う。開催前日まで飾り付けのボランティアも募集している。イルミネーションは来年1月3日まで。入園・駐車料は無料。

(問)グリムの里いしばし0285・52・1180。