手作りパンを温泉街で販売 福祉施設運営のNPO 障害者の雇用拡大へ  

上毛新聞
2021年9月27日

 障害者の雇用の場を広げようと、障害者福祉施設「あにまーと」などを運営するNPO法人「吾妻の福祉を推進する会」(東吾妻町植栗、工藤卓宏理事長)は、草津町で利用者らが焼き上げたパンの販売を始めた。

 草津温泉街にある「朝ごはん 午後ごはん YAMAIRO(ヤマイロ)」(幾島岳幸社長)と連携。店舗1階部分で同店のオリジナルハーブティーなどとともに、東吾妻町郷原の工房で利用者らが焼き上げたパンを販売する。店頭には、クロワッサン生地を使ったチョコシューといった限定商品を含むパン約30種類が並び、観光客らが買い求めている=写真

 同店の幾島加久子店長は「一生懸命作っている障害者の方たちを少しでも応援したい」と話した。同店では朝食メニューなどでも利用者らが焼き上げたパンを提供する。

 工藤理事長は、同店を中之条町の六合地区や草津町内でのパンの移動販売の拠点としたいと説明。「これを機に地元での雇用を拡大できるよう、旅館やホテルでも障害者を雇用してもらえるよう働き掛けていきたい」と展望した。

 営業時間は午前10時半~午後4時。年中無休。問い合わせは同店(☎0279-88-9320)へ。(桜井俊大)