13日間で目標1300万円 宇都宮動物園 ゾウ宮子のプール改修CF 動物の健康管理機材購入へ増額

下野新聞
2021年8月26日

 宇都宮市上金井町の宇都宮動物園で飼育されている48歳の雌ゾウ「宮子(みやこ)」のためにプール改修費用を募るクラウドファンディング(CF)が25日までに、スタートから13日間で目標金額1300万円を突破した。同園の荒井賢治(あらいけんじ)園長(57)は「宮子の人気に改めて驚いている。多くの支援をいただき感謝しかない」と話している。

 同園は高齢の宮子のためにプールのバリアフリー化を計画していたが、新型コロナウイルス禍で入場者数が激減するなど経営が厳しく、CFで資金を調達することにした。

 12日にスタートすると新聞やテレビを通じて話題となり、県内外から資金が集まった。支援者は25日現在で約1200人に上る。寄付額は5千円からだが、中には30万円支援した人もいるという。応援コメントには「みやこちゃんの一挙手一投足(一挙鼻一投鼻)が日常生活の励みになっています」などと寄せられ、大きな反響を呼んでいる。

 CFは10月17日まで、サービス提供サイト運営会社「レディーフォー」を通じて行われている。

 同園は当初、目標額を上回った場合はイヌワシの繁殖場を増設する予定だったが、園で暮らす動物たちへの応援コメントが多く寄せられたことから方針を変更。動物の健康管理促進のためエックス線撮影機材購入を目指し、目標金額を2600万円に設定し直し、さらなる支援を求めている。

 新プールは12月着工、来年3月末までに完成予定。

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