新プール完成 入りたいゾウ 宇都宮動物園
下野新聞
2022年4月5日
宇都宮市上金井町の宇都宮動物園が、飼育する高齢の雌ゾウ「宮子(みやこ)」のためにバリアフリー化したプールが完成し、同園で3日、記念式典が行われた。
宮子は48歳で、人間だと約80歳。高齢となり、段差などを嫌がってプールに入らなくなっていた。同園はバリアフリー化の改修資金を昨夏、クラウドファンディングで募ったところ、13日間で目標金額の1300万円が集まった。
改修したプールは10メートル四方、水深約70センチ。これまでより広く、浅くし、段差はスロープ状に。宮子が入りやすい形状とした。
式典で宮子は、プレゼントされた果物を食べた後、プールに水が流れ出すと興味深そうに注水口へ長い鼻を伸ばした。
来園した同市今里町、主婦坂東慶子(ばんどうよしこ)さん(39)、小学3年晴生(はるき)君(8)親子は「宮子は大好き。プールができてよかった」と喜んでいた。