カラフルな傘、“涼”演出 茨城・日立 幻想的なライトアップも 22日まで

茨城新聞
2021年8月6日

カラフルな傘で見上げた空を彩るアート系イベント「サン・スカイ・ヒタチタガ」(茨城県日立市民科学文化財団主催)が、同市千石町2丁目の多賀市民プラザの広場とギャラリーで開かれている。色とりどりの傘が風に揺れ、涼しげな雰囲気を演出。夜は発光ダイオード(LED)電球で照らし出され、幻想的な雰囲気をつくり出している。

同イベントは「アンブレラ・スカイ」と呼ばれ、全国的にこの数年、商業施設などで実施されて人気を集めている。同財団は毎年冬に日立シビックセンター新都市広場でイルミネーションイベントを開催しており、「日中にも楽しめる多賀地区の夏の風物詩にしたい」として、初めて企画。8月22日まで実施される。

広場には4メートルの高さに赤や青、黄色、緑など約250本の傘がびっしりとつるされている。地面には傘の色の影ができ、爽やかな光景を生み出している。訪れた親子連れなどが写真を撮る姿が見られた。

暗くなる午後7時にLED電球とライトが点灯され、ゆらゆらと動く傘がうっすらと浮かび上がる。ライトアップは同10時まで楽しめる。

会場には市民参加プログラムとして、地元の市立大久保中と県立多賀高の美術部員が彩色した個性的なベンチや傘も展示。ギャラリーには和傘をぶら下げ、市民オーナーのソーラー電源によるランタンで柔らかな雰囲気を醸し出している。

同財団の担当者は「新型コロナウイルスの影響でなかなかイベントもできないが、傘がつくる風景を楽しんでほしい」と話し、会員制交流サイト(SNS)で話題になることで多賀地区の活性化にもつなげたいとしている。

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