全国の佐藤さん いらっしゃい 佐野でスタンプラリー あすからおもてなし隊 秀郷ゆかりの地など巡る

下野新聞
2021年7月16日

 【佐野】「佐藤(さとう)さんゆかりの地」聖地化プロジェクトの一環として、「佐藤の会」の活動を展開する市と地元有志でつくる「佐藤さんおもてなし隊」は17日、市内を巡るモバイルスタンプラリーを始める。佐藤姓のルーツは平安時代の武将藤原秀郷(ふじわらのひでさと)を始祖とする「佐野の藤原」説が有力とするプロジェクトで、ラリーは秀郷に関連する場所や名所などを訪ねる。同隊は15日の総会で「市全体でもてなしの心を醸成しよう」と士気を高め合った。

 新型コロナウイルス禍でイベントやツアーの実施が難しいため、個人で佐野のお薦めスポットを回ってもらおうと市が企画した。

 「佐藤」と「砂糖」をかけて「ゆけ!佐野市へ 藤原秀郷のSugarHunt(シュガーハント)」と銘打ち、平安時代に薬として扱われ高級品だった砂糖を探す秀郷のストーリーを創作。砂糖があると設定されたスポットを巡る。

 感染拡大防止のため、スマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)機能を活用し、参加登録後に設定されたスポットに行くだけで接触なくスタンプが集まるシステムを使う。

 スポットは秀郷を祭神としてまつる唐澤山神社や、創建に秀郷が深く関わる磯山弁財天などのゆかりの地11カ所に、同隊員の店舗などを加えた42カ所。スタンプを10個以上集めると、市の名産品などが当たる抽選券がもらえる。

 隊員約20人が出席した総会では、シティープロモーションに詳しい多摩美術大の佐藤達郎(さとうたつろう)教授(62)が他市町や海外のプロモーション事例を紹介。「関係人口を増やす『佐藤の会』は目のつけ所がよい。スタンプラリーもユニークな取り組みだと思う。個人的にも期待している」と話した。

 スタンプラリーは「佐藤の会」ホームページから参加する。9月26日まで。(問)市総合戦略推進室0283・20・3012。

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