地元で愛される夏の一品 冷やし味噌雷ラーメン ラーメンパークふじや(日光)

下野新聞
2021年7月9日

 ピリっとした辛さがくせになる「冷やし味噌雷(みそかみなり)ラーメン」。夏になるとこれが食べたくなる、とリピーターが後を絶たない。地域で長年愛されてきた一品だ。

 長野産の赤みそにひき肉と独自の調味料を合わせ、スープを入れて一煮立ちさせる。冷やした後、「雷」と名付けた豆板醤(とうばんじゃん)などの香辛料を混ぜて麺にかける。

 青竹で手打ちした麺との相性が絶妙で、辛さや麺の量を好みに合わせてくれるのもいい。自家製チャーシューやゆで卵、キュウリにトマト、モヤシ、コーンもたっぷりとのり、箸が進む。

 1950年創業。父の跡を継いだ2代目店主丸山紀弘(まるやまとしひろ)さん(80)と妻きよいさん(73)、長男高行(たかゆき)さん(51)、理香(りか)さん(47)夫妻の4人で切り盛りする。

 紀弘さんは「大の麺好き」で35歳の時、北海道で食べ歩き、みそラーメンをメニューに取り入れた。以来、店の主力となり種類も増えた。高行さん考案の野菜炒めと焼き鳥をご飯にのせたベジヤキ丼も人気だ。

 何十年も足を運ぶ常連客は多く、「店は生きがい。夫婦が元気でいられるのはお客さんのおかげ」とほほ笑む紀弘さん。食べ終えた来店客には必ず顔を見て「ありがとう」と声を掛けている。

 【メモ】冷やし味噌雷ラーメン800円▽日光市今市695▽営業時間 午前11時半~午後3時、午後5時半~8時半▽定休日 木曜▽(問)0288・21・0634。

地図を開く 近くのニュース