珍木、名木巡りのお供に 下野 団体が改訂ガイド本 39本の解説など内容充実

下野新聞
2021年6月16日

 【下野】市民ボランティアでつくる「市ウインター活性化推進協議会」はこのほど、市内の名木などを集めた「皆で選んだ下野市名木選」を発刊した。2012年に選定した「下野市名木30選」の改訂版で、新たに珍木と名木を巡る散策コースなどを加え、内容を充実させた。

 名木選はA4判87ページフルカラー。写真をふんだんに使い、名木33本、珍木6本の計39本を紹介している。選定した樹木の由来や植物的特徴などを記した解説と写真説明も付けている。300部作成した。

 前回、選定した名木のうち、枯死、伐採された2本を除き、新たに細谷の川中子智一(かわなごともかず)さん(64)宅のクロマツなど11本を加えた。有野一夫(ありのかずお)代表(76)や元高校教諭の渡辺俊男(わたなべとしお)さん(90)ら6人のメンバーが20回近い現地調査を行い、編集した。

 今回は石橋、国分寺、南河内の3地区ごとの名木を巡る散策案内も掲載した。石橋地区では、開雲寺のクロマツ、戸田邸のチャボヒバ、石橋高のヒマラヤスギなどを巡るコースを紹介している。名木選は市図書館や小中学校に無償配布するほか、下古山のグリムの館などで1300円で販売する。

 有野代表は「コロナ禍で遠くには出掛けられないので、地元で名木巡りを楽しむ参考にしてもらえれば」と話している。

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