素材生き「疲れない味」 特選鶏塩ラーメン トモシビ(足利)

下野新聞
2021年5月29日

 「食べ疲れないラーメンを出したい」。小林智之(こばやしともゆき)オーナー(34)お薦めの一品は「特選鶏塩ラーメン」(980円)だ。

 鶏がら、手羽中、げんこつ、昆布、シイタケ、ニンニク、ショウガなど、さまざまな素材の天然のうま味が溶け込んだスープは、体に染みこんでいくような味わい。塩味は控えめで、鶏の脂のあっさりした甘みが印象的だ。「食べ疲れない味」を実感する。

 栃木市の中沢製麺製の細麺は一方向に端正に並んでスープに浮かぶ。別皿で出るおろし大根、低温調理後に桜チップで薫製にしたチャーシュー、メンマなどのトッピングは、順に加えていくことで「味変」が楽しめる。

 小林さんは高校卒業後、東京で板前やフリーの料理人として働いていた後、昨年末に地元・足利市に戻った。海外旅行歴が30回もあり、常に多様性、地域貢献を念頭に店をプロデュースする。フリーのパティシエから仕入れるスイーツをサイドメニューで用意するほか、毎週日曜は友人の父親がコーヒーを出す。「スイーツだけ、コーヒーだけを楽しみに来る人もいる。おいしい店が多い足利で、存在感のある店に育てたい」

 【メモ】足利市八幡町2の16の16。午前11時から、日~木曜は午後8時まで、金、土曜は午後11時まで通し営業。定休日なし。(問)インスタグラム@tomoshibi6

地図を開く 近くのニュース