MoMAコレクションに 足利「マザーツール」のモビール 世界が注目「すごく光栄」

下野新聞
2021年3月20日

【足利】日用雑貨品などの企画、製造、販売を手掛ける丸山町のアートプロダクト「マザーツール」が造るモビール「パーフェクトインスタンス」が、米ニューヨーク近代美術館のMoMA2021春夏コレクションに選ばれた。今月から同美術館や香港の公式店、オンラインの「デザインストア」(英語版)に並び、世界の顧客の目に留まる。中村実穂(なかむらみほ)代表(46)は「世界の有名美術館に一つ一つ、マイルストーンのように扱っていただくことを目標にしてきた。すごく光栄」と話している。

パーフェクトインスタンスは長さ95センチ、幅約40センチ。垂直、水平の2枚の円形アルミ板がバランスを取りながら回転する。スイスの有名美術大「エカール」と協働し、デザインは学生のプレゼンテーションから採用。アルミ板は借宿町の丸信金属工業に依頼し、グラデーションに特殊染色した。

18年8月に製品化後、国内外の展示会に出展してきた。今回は都内のデザイン事務所にあったカタログ写真がバイヤーの目に留まり、20年3月に実物を郵送、複数の選考段階を経て同12月に採用の連絡を受けた。

マザーツールは2006年、オーディオの組み立てなどを家業としていた実家の町工場の技術を生かして設立。共にインテリアデザインを学んだ夫俊也(しゅんや)さん(46)と、機能美も追求した生活雑貨作りを続けきた。

主力のモビールは「テンポ」のブランド名で2013年から本格化した。シンガポールのレッド・ドット・デザインミュージアムでも扱いがあるという。

MoMAに製品が並び、早速注文が届き始めた。中村さんは「風の動きが見え、眺めているだけで癒やし」と製品の魅力を語り、「新型コロナウイルス禍でインテリアを整えようとする人は多い。在宅ワークも増える中、癒やしを世界の人に届けたい」と話している。

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