幻想的「氷の芸術」 湯西川・本家伴久

下野新聞
2021年2月26日

【日光】湯西川の宿「本家伴久」の敷地内に、毎冬恒例の「氷瀑」がお目見えし、青色にライトアップされた幻想的な氷の造形美が宿泊客を楽しませている。

昨年12月半ば、宿泊棟の目の前の湯西川対岸の斜面に骨組みを造り、連日夜中に放水した。厳しい冷え込みとなった今季は、例年より10日ほど早い1月下旬に幅約30メートル、高さ約15メートルの「氷の芸術」が完成。3月下旬まで見られる予定という。

新型コロナウイルスの影響で今冬、伝統の「湯西川温泉かまくら祭」が中止になった。コロナ禍で誘客活動もできない状況が続く中、湯西川温泉旅館組合の各宿が協力してそれぞれの場所に大小さまざまなかまくらを作り、訪れた人をもてなしている。

現在、金、土、日曜を中心に営業している本家伴久も、氷瀑のたもとの氷の舞台に初めて、ミニかまくらを約40個作った。社長で同組合の伴輝彦(ばんてるひこ)理事長(59)は「来ていただいたお客さまに冬の湯西川らしさを少しでも体感してもらおうと、各宿が工夫して取り組んでいる。感染が早く収束して元のように戻ってくれれば」と願う。

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