思いはせ 星空イベント 大田原 はやぶさ2 帰還の6日 映画上映や模型作り

下野新聞
2020年12月4日

 【大田原】6日の小惑星探査機「はやぶさ2」の地球への帰還に合わせ、市の星空に親しむイベント「星旅祭inおおたわら2020」が同日、中央1丁目のトコトコ大田原で開かれる。はやぶさ2の小惑星リュウグウでのミッションを描いた新作映画の上映をはじめ、市内の進出企業が同機に提供した部品の模型なども展示する。環境省から過去4回、「日本一の星空」に選ばれた市のPRにもつなげたい考えだ。

 同イベントは、市民ら有志による実行委員会(八木沢政和(やぎさわまさかず)委員長)が2016年から開いている。5年目の今年は、14年12月に地球を出発した同機が6年ぶりに帰還し、カプセルを投下することから、その目的や軌跡について知ってもらう機会にしようと企画した。

 会場では、11月27日から公開となった映画「HAYABUSA2~REBORN~」(上坂浩光(こうさかひろみつ)監督)を、午前10時から午後6時まで計9回上映する。収容人数の半数を超えないよう、1回につき30~40人に制限する。入場料は大人200円、小学生以下100円。

 同機の模型作りや、岩石試料の採取作業「タッチダウン」をイメージしたゲームなども用意し、子どもたちにも楽しみながら学んでもらう。また、宇宙開発を支える地元企業の存在を知ってもらおうと、実取の櫻護謨(さくらごむ)大田原製作所が同機に提供した部品の模型や、同社の航空宇宙機器のパネル展示なども行う。

 今年の企画担当を務めた実行委の石川貴之(いしかわたかゆき)さん(56)は「はやぶさ2をきっかけに宇宙について興味を持ってもらい、市内で星空を見上げるきっかけにしてもらえたらうれしい」と話している。

 市内の星空の魅力もPRするため、当日は星空の写真約25点を展示する「星の写真展」ブースを設ける。19日午後6時からは、中央2丁目の中央多目的公園で星空観望会を開く。

 (問)市観光協会0287・54・1110。

地図を開く 近くのニュース