SLに「鬼滅」の世界 作中の「無限列車」仕様

上毛新聞
2020年10月14日

群馬県のJR東日本高崎支社は11日から、漫画やテレビアニメで人気を集めている「鬼滅の刃」とコラボした蒸気機関車(SL)の運行を開始した。内装や車内アナウンスで同作品の世界観を堪能できるように改装し、初日は県内外の家族連れらでにぎわった。10~12月に運行を予定する。

◎10月のヘッドマークは炭治郎と禰豆子
信越線高崎―横川間を走行する「SLぐんまよこかわ」を、同作品に登場する「無限列車」仕様で運行する。車内の窓枠は登場キャラクターで装飾されているほか、走行中はキャラクターの声で車内アナウンスを行う。10月のヘッドマークは主人公、竈門炭治郎(かまど たんじろう)と妹の禰豆子(ねずこ)が描かれ、月ごとに変わる。

16日公開予定の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、SLが物語の舞台。大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ同支社が改装したものの、新型コロナウイルスの影響でDC期間中に運行できなかった「旧型客車」が作品のイメージと合致したことから、開催が決まった。

家族と一緒に訪れた高崎市の会社員、平方伸一さん(42)は「駅のホームから車内アナウンスまで楽しめた」と話した。

関連イベントは横川駅周辺の碓氷峠鉄道文化むらなどでも展開されている。