さしま茶、収穫始まる 茨城県西地域特産

茨城新聞
2020年5月11日

 茨城県西地域特産の「さしま茶」が収穫期を迎え、新茶摘みが始まった。茶畑では新芽が太陽光を受けてきらきらと輝き、淡い緑色のじゅうたんが広がるような景色になっている。今年は例年よりも生育が5日ほど遅く、茶摘みは10日から本格化。20日ごろに収穫の最盛期を迎える見込みで、今月末まで収穫作業が続く。
 
 境町百戸の茶農園「長野園」では9日、日本茶の代表品種「やぶきた」の新芽を150~200キロほど刈り取り機や手摘みで丁寧に収穫。同園はやぶきたを含め9品種を栽培し、10日からは1日当たり千キロ、最盛期となる20日ごろは日量1600キロ前後を刈り取る。
 
 同園の茶師、花水理夫さん(46)は「今年は4月中旬まで夜の気温が低かったため、ゆっくり育っていった。そのため、ミネラルやうま味成分が茶葉に凝縮され、しっかりとしたお茶になった」と太鼓判を押す。新茶は同園店頭やホームページで15日から販売予定。
 
 さしま茶は、境、八千代、古河、坂東、常総の県西地域5市町で生産されるブランド茶。濃厚でまろやかな味と豊かな香りが特長。

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