梅酒仕込み本格化 水戸の明利酒類

茨城新聞
2019年6月22日

梅の実の収穫シーズンに合わせ、水戸市元吉田町の明利酒類(加藤高蔵社長)で梅酒の仕込みが本格化している。梅の実は水洗いされ、焼酎と液糖が入った大型のタンクに勢いよく投入された。

「百年梅酒」のブランドで知られる同社は1960年から半世紀以上にわたって梅酒を製造している。梅の実は本県産と群馬県産を使用し、一つのタンクに約2トンずつ投入。今年は同市産の梅「ふくゆい」の実を漬け込んだタンクも一つできた。約40個あるタンク全ての仕込みを終えるまでには約1カ月かかる。

梅の実は10カ月から1年かけて漬け込み、その後実を取り出した原酒をさらに3年以上熟成させる。仕上げにブランデーや蜂蜜を調合して「百年梅酒」が出来上がる。担当者は「今年は例年より不作で、多少予定がずれ込んだりもしたが、無事に仕込みを終えることができそう」とほっとした表情を見せた。

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