凍みこんにゃく作り、大子で最盛期 寒さ、ありがたい

茨城新聞
2019年1月11日

県北地域の伝統食品で冬の寒さを利用して作られる「凍(し)みこんにゃく」が製造の最盛期を迎えている。大子町袋田の袋田食品は10日、こんにゃくを天日に当てるため、従業員たちが5千枚以上を一枚一枚ひっくり返す作業に追われた。

凍みこんにゃくの完成には、2週間程度をかける。わらの上に薄切りしたこんにゃくを並べて、夜間の寒さで凍らせ、日中は天日にさらし乾燥させるなどして作られるという。

同町は同日、今季一番の寒さになった。同社の浅見義美工場長は「しんまで凍った方が、おいしくできる。作業するのは寒さとの戦いだが、この寒さが凍みこんにゃくにはありがたい」と厳冬を歓迎。同社は約10万枚を目標に2月中旬まで製造作業を続けるという。

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