あんこうの煮あえ学ぶ 日立、郷土料理で誘客を

茨城新聞
2016年9月1日

オリジナルの郷土料理で誘客につなげようと県ホテル旅館生活衛生同業組合日立支部(萩庭晴秀支部長)は8月31日、日立市幸町の東京ガス日立支社の「クッキングラボ」で「郷土料理勉強会」を開き、20人が参加して「あんこうの煮あえ」を学んだ。試食した参加者からは「濃厚でおいしい」と好評だった。

同支部では、17日開幕の県北芸術祭や2019年の茨城国体、翌年の東京オリンピックに向け「地元ならではのおもてなし料理を観光促進のきっかけに」とレシピを模索してきた。

候補となったのが漁師料理として食されてきた「あんこうの煮あえ」。価格の高さや調理の難しさから一般向けではなかったが、萩庭支部長は「茨城を代表するアンコウが素材の煮あえは、日立の漁師が食べてきたソウルフード」と、市内旅館での提供を目指して勉強会の開催にいたった。

講師はアンコウつるし切り名人の鴨作一男さんが務めた。鴨作さんは、久慈浜沖で取れた約6キロのアンコウを部位ごとにさばき、塩もみでぬめりや臭みを抜いた後、塩ゆで、骨抜きまでの下処理を手際よく行った。

煮あえの味付けは、久慈町漁業協同組合の小泉光彦さんが監修。肝にみそと砂糖を加えたペーストをベースに、ぶつ切りの部位を絡め、鍋で煮込んで完成した。

試食した60代の旅館経営者男性は「濃厚な味でおいしい。アンコウの部位が全部入っていて珍しさもある。県北芸術祭の宿泊客に間に合うよう準備したい」と話した。萩庭支部長は「今日の煮あえを、それぞれが創意工夫してオリジナルを完成してほしい」と期待を込めた。 

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