《真田紀行》上田城跡 徳川軍を2度撃退

上毛新聞
2016年5月10日

ㅤライトアップされた櫓(やぐら)と石垣が浮かび上がる=写真。長野県の上田城跡公園(上田市二の丸)。400年以上前、真田の名をとどろかせる上田合戦が起きる。徳川軍を2度退けた城は破却、再建、修繕を経て、その歴史を今に伝えている。
ㅤ1583(天正11)年、真田昌幸が築城を開始。その後沼田領をめぐって徳川家康と対立した昌幸は上杉景勝に通じ、85(天正13)年に徳川の攻撃を受けた。1600(慶長5)年にも徳川方と対立、再び攻められた。
戦いに備えていた真田は、1度目は7千人の兵を2千人足らずで、2度目は3万8千人をわずか2500人で撃退したという。籠城戦など巧みな策で迎え打った。
ㅤ難攻不落の城は現在、公園として整備され、緑に包まれている。人々は本丸跡や櫓、堀を眺め歩き、真田家が一丸となって戦った地で、思いを巡らせている。

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