ワカサギと 久々の格闘 赤城大沼で氷上釣り解禁

上毛新聞
2016年2月4日

赤城大沼(前橋市)の氷上ワカサギ釣りが2日午前6時、解禁された。暖冬の影響で、釣りができるのは沼全体の3分の2程度に限られたが、多くのテントが朝焼け前の氷上に並び、赤城山の冬の風物詩の始まりを告げた。待ちわびたファンは存分にワカサギとの駆け引きを楽しんだ。
氷上釣り解禁は昨年9月、福島第1原発事故の影響による持ち帰り規制が解除されてから初めて。暖冬で結氷が遅れた上、先月には大雪の重みで氷が一部割れるなどし、解禁は例年に比べて約1カ月遅れたが、困難を乗り越えてこぎ着けた解禁を漁協関係者や釣り客らは喜んだ。
先月から解禁日を何度も問い合わせたという長谷見志朗さん(65)=沼田市町田町=は釣り仲間との氷上での再会に笑顔を見せながら、「ワカサギが腹を減らして待っている」と糸を握った。
赤城大沼漁業協同組合の青木泰孝組合長(66)は「水温が低く、身が締まっておいしい。このまま冷え込めば全面解禁も近い」と期待した。氷上ワカサギ釣りは3月末まで楽しめる見込み。

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