真壁高「ひなまつり」直売所 野菜や果物販売人気 桜川

茨城新聞
2016年2月4日

桜川市の真壁高農業科の生徒たちが同市の「真壁のひなまつり」期間中の土日祝日に出店している農産物直売所が人気だ。2013年からは観光客でにぎわう会場中心に店舗を移し、午前中から客でごった返すほど。固定ファンもおり、人気の農産物は開店と同時に売り切れてしまう。生徒たちは期間中、接客の大切さや、農産物や加工品の品質の重要性について学ぶ。

生徒たちが販売しているのは自ら育てた米や野菜、果物のほか、農研機構作物研究所(つくば市)が開発した国産のパン用小麦ユメシホウを材料にした食パン、いちごジャムなどさまざま。
イチゴは毎年好評で、数量限定のため制限して販売するほどだ。直売所での販売は毎回20人ほどの生徒が担当する。野菜などは店を開く土曜日を前に「木曜日や金曜日の授業で収穫します」と農業科の関裕子教諭。
斉藤伊佐夫農場長は「生徒たちは直売所での販売を通して、お客さんとのコミュニケーションをどうとるのか、農産物をどう説明するのか、さまざまなことを学んでいる。農産物や加工品への評価が生徒たちの自信となっている」と話す。
同校では、生産者が加工から販売まで手掛ける「6次産業化」に積極的に取り組むほか、地元の酒造会社と酒造りにも挑戦している。西岡本店(桜川市真壁町田)では11年から、生徒たちが作る米で酒造りを開始。13年からはこうじ造りや酒瓶の包装といった一連の作業も生徒が体験するようになった。今回の仕込みでは、生徒が昨秋に約1トンを収穫した酒米「山田錦」を使用。新酒はひなまつりに合わせて西岡本店で販売されるという。
今回の真壁のひなまつりでは真壁高の直売所は6日にお目見えする。

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