4路線、日祝は運休 館林邑楽の公共路線バス 今月から

上毛新聞
2016年2月1日

館林市と邑楽郡4町(板倉、明和、千代田、邑楽)を結ぶ公共路線バス(全8路線)は2月から、4路線で利用客数が少ない日曜祝日の運行を休止する。全国的な運転士不足を反映した措置で、運行会社が国から運転士の労働時間適正化を求められているため、負担軽減を図る。
運休する路線は「館林・板倉北」「館林・明和・板倉」「館林・明和・千代田」「館林・邑楽・千代田」。2014年5月から運休している渡瀬巡回線と合わせ、日曜祝日の運休は5路線となる。同市交通政策係によると、5路線を合わせた1日当たりの平均利用客数は平日の247人に対し、日曜祝日が45%程度の109・9人にとどまる。
公共路線バスは5市町が同市内の民間バス会社2社に委託して運行している。現在、2社合わせて16人の専属運転士がいるが、観光バスの運転士らを応援に回しても、拘束時間や連続運転時間などの規定を超過することがあるという。運転士は全国的に人手不足で、募集もしているが大幅な増員は見込めない状況。
5市町は数年前から、公共路線バス全体の運行経路やダイヤなどの見直しを進めており、一部運休も検討してきたが労働環境改善を重視して前倒しした形。同係は「公共バスを守っていくことが前提。採算なども考慮しながら、安全、安心してバスに乗っていただくため」と説明している。
基幹路線に位置付ける「館林・板倉」「館林・千代田」の2路線も、利便性を高めるため経路変更などを国交省関東運輸局に申請している。他の路線も順次、見直しを進める。