銀世界の安全守れ 日光・雲竜渓谷で山岳救助訓練 準備徹底も呼び掛ける
下野新聞
2016年1月31日
巨大なつららなどが楽しめる日光市の雲竜渓谷で30日、日光署と同市山岳遭難防止対策協議会が山岳救助訓練を行った。
厳冬期の山岳事故に備えようと、毎年1月の最終土曜日に実施している。この日は、冬山登山装備に身を固めた28人が参加した。渓谷は、前日からの雪で一面の銀世界。膝ほどの深雪を踏み固め、道を作りながらアイゼン歩行を確認。「雲竜瀑」側面の約20メートルの氷壁では、アイゼンやハーネスを身につけ、登攀(とうはん)訓練などを行った。
同署の斎藤稔(さいとうみのる)警部補(40)は「暖冬と言われているが、雪の量や自然の厳しさは変わりないので、事前の準備を徹底してほしい」と注意を呼びかけた。女峰山中腹にある同渓谷は標高約1500メートル。市中心部から約8キロの稲荷川上流に位置する。
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