《茨ぱん(ibapan)》フィッグフロマージュ パステリア(茨城・日立市)

茨城新聞
2022年10月16日

■ワインの知識生かす

茨城県日立市の「パステリア」は店を構えて45年。食べ応えのある、しっかりとした生地が特徴の「昔ながらのパン」を基本にしながら、ソムリエの資格を持つ店主の庄司和利さん(69)のオリジナリティーあふれるパンが店頭に並ぶ。フランスパン生地にイチジクのワイン煮込みとクリームチーズが入った「フィッグフロマージュ」(180円)はその一つ。「ワインの知識があることで、パン作りの幅が広がる」と語る。

庄司さんは都内のパン屋やフランスの三つ星レストランのパン部門で修業。留学中にパンと相性の良いワインにも興味を持ったという。帰国後は地元で妻の絹代さん(66)とともに店をオープン。パンを焼く傍ら勉強に励み、ソムリエの資格を取得した。

人気商品はイタリア・シチリア島発祥の「カンノーリ」(260円)。サクッとした筒状のパイ生地の中に、カスタードや生クリーム、クリームチーズ、オレンジピールなどが入っている。フランス地粉を使った「レトロバケット」(280円)は、粗びき小麦粉の香ばしさが楽しめる。クランベリーやクルミを練り込んで焼いた「天然酵母」(190円)もお薦め商品だ。

■日立市神峰町1の10の25
定休は日曜、祝日
営業時間は午前8時半~午後6時。
(電)0294(21)5876