大相撲秋巡業 10月に「茨城・筑西場所」 5年ぶり 千田川親方PR

茨城新聞
2022年8月7日

茨城県筑西市は、大相撲の秋巡業「筑西場所」が10月9日に同市上平塚の下館総合体育館で開かれると発表した。大相撲筑西場所実行委員会(早瀬智一委員長)主催。同市での巡業は2017年10月以来、5年ぶりとなる。記者会見に出席した日本相撲協会巡業部の千田川親方(元闘牙)は「楽しく見られるようにこちらも一生懸命やる。ぜひ一人でも多くの方に来ていただきたい」と呼びかけた。

巡業には横綱照ノ富士関、7月場所で初優勝した平幕逸ノ城関、土浦市出身の高安関といった力士ら計200人が参加する見通し。幕内などの取組に加え、公開稽古や相撲の決まり手・禁じ手を紹介する見せ物「初切(しょっきり)」、相撲甚句、力士との記念撮影など多彩な催しをそろえる。

大相撲の地方巡業は、新型コロナウイルス禍で長らく中止されていた。今年の夏巡業で新型コロナ対策を徹底した上、約2年8カ月ぶりに再開する。筑西場所も当初、20年4月に市制15周年を記念して開かれる予定だったが、コロナ禍で中止となっていた。

同市役所で開かれた記者会見で、早瀬委員長は「新型コロナで沈んだ空気の中、この大相撲巡業が起爆剤になればという思いもある。盛り上げていければ」と力を込めた。須藤茂市長は、新型コロナ対策に注力する考えを示し「楽しい大相撲ができれば」と期待を寄せた。

開場は午前9時、終了は午後3時を予定。客席は1、2階席で計2800人分を用意する。チケット料金は1人5千~2万円で、2人升席3万円などもある。チケットの販売は8月20日に始める。

筑西場所に関する問い合わせは同実行委員会、フリーダイヤル(0120)158200。