眠っていたピアノ 銘仙柄に修繕し駅ピアノに 群馬・伊勢崎市
上毛新聞
2022年7月27日
群馬県伊勢崎市指定重要文化財「いせさき明治館」に眠っていた1955年製アップライトピアノが16日、誰でも弾ける駅ピアノとしてJR伊勢崎駅南口駅前通路でお披露目された。同市出身のメンバーを中心としたロックバンド「ラッコタワー」のキーボード、真一ジェットさんが式典で演奏し、大勢が音色を楽しんだ。
劣化や部品の欠損などがあったピアノを、市とピアノプラザ群馬、運用を担う市民団体が連携して復活。5月から修繕し、市民有志が復活させた伊勢崎銘仙の併用絣(がすり)の図柄「赤いレンガ造り」をラッピングした。
真一ジェットさんは「素晴らしいピアノが伊勢崎駅に誕生した」と喜び、アニメ「ドラゴンボール超」主題歌でバンドが作った「薄紅」などを披露した。
図柄を手掛けたテキスタイルデザイナーの須藤玲子さんも出席し「強い色合いなので、改札を出たらウキウキすると思う」と話した。
ピアノは駅構内に常設し実行委員会が管理する。演奏できるのは午前10時~午後8時。