世界の昆虫、魅力紹介 茨城・坂東の県自然博物館
昆虫の魅力に触れる企画展「昆虫展 みんな集まれ!日本のむし・世界のむし!」が、茨城県坂東市大崎の県自然博物館で開かれている。国内外の昆虫の魅力に触れられるほか、専門家の研究や採集活動、昆虫に関わる芸術活動などが幅広く紹介されている。企画を担った西元重雄主任学芸主事(40)は「子どもたちが昆虫を見て楽しめるような展示にした」とアピールした。会期は9月19日まで。
展示は、昆虫の起源▽日本のむし・世界のむし▽昆虫と植物のふしぎな関係▽人と昆虫-の4コーナーで構成される。昆虫標本1万2千点以上が会場に展示され、子どもたちに人気のあるカブトムシやヘラクレスオオカブトムシの拡大模型も配置された。
中でも、青色に輝くモルフォチョウの標本を壁面に多数並べた「モルフォの壁」が大きな見どころの一つ。「むさしの自然史研究会」が協力した。「これだけの標本数は国内でも最大級では」(西元主任学芸主事)という。壁面には人気のイラストレーター、じゅえき太郎氏が昆虫のすむ雑木林などのイラストを描いている。
夏休みを迎える子どもたちに向け、西元主任学芸主事は「企画展を見た後はぜひ野外の昆虫観察にも出かけてほしい」と話した。
土日祝日と8月12、15、16日は事前予約が必要。同館ホームページから予約登録する。問い合わせは同館(電)0297(38)2000。