ハート形土偶に魅せられて 元地域おこし協力隊・田中さんがグッズ販売やワークショップの店オープン

上毛新聞
2022年6月4日

イラストレーターの田中静さん(29)=群馬県東吾妻町原町=が、同町郷原から出土したハート形土偶(国指定重要文化財)をテーマにした店舗「つきのき商店」を同町原町の旧役場庁舎跡地西側に開業した=写真。自らデザインしたグッズを販売するほか、ハート形土偶作りができるワークショップも開く。

田中さんは2015年4月から4年間、町地域おこし協力隊員などとして町おこしを手伝った。ハート形土偶をテーマにしたイベントにも関わり、かわいらしい造形にひかれた。協力隊の任期終了後、空き物件を借りられることになり、ハート形土偶「推し」の店を始めることにした。

新型コロナウイルス下で開業日がなかなか決まらなかったが、店内の壁や机、棚を自らカラフルに塗装するなど2年近くかけて準備した。

商品はハート形土偶のバッグ(800~千円)、Tシャツ(2千円)などをそろえる。ワークショップでは、2時間弱でハート形土偶を粘土で作ることができる。当日持ち帰り(千円)と素焼き(2200円)の2コースで、今後はマグカップ作りやシルクスクリーン体験もできるようにする。

田中さんは「小さな子に見てもらいたくて、駄菓子も用意した。みんなが気軽に立ち寄れる店にしたい」と話している。

原則金、日曜に営業する。詳細はつきのき商店のインスタグラムで確認できる。