ORIGAMIフェス開幕 上三川町 吉澤作品や町民アート

下野新聞
2022年2月12日

 【上三川】「ORIGAMIの町づくり」を進める町の初めての大型イベント「ORIGAMIフェスティバル」が11日、町図書館で開幕した。町出身の世界的な創作折り紙作家吉澤章(よしざわあきら)さん(1911~2005年)の作品や町内小中学生のアート作品など70点以上を展示。折り紙の魅力を県内外に広く発信する。27日まで。

 吉澤さんは1950年に美術造形作品としての折り紙を発表。国際折り紙研究会を設立し、日本の折り紙を「ORIGAMI」として世界に広めた。

 町は、折り紙が誰もが手軽に楽しめる点に着目。2020年に折り紙の町おこしのアイデア会議を開いたり、本年度からは小中学校の授業に折り紙を取り入れたりしてきた。

 初の大型イベントとなる今回は、町が所蔵するクジャク、恐竜など吉澤さんの作品約40点や業績を紹介するパネルを展示した。

 町民らが作った作品も数多くある。「ORIGAMIアート」では、ボランティアが協力し、折り紙の花2千個で作った町のマスコットキャラクター「かみたん」や桜などの8点が並ぶ。町が募集した「ORIGAMIのまち かみのかわ」のロゴマーク応募作品の投票も行っている。

 家族で訪れ、吉澤さんの作品に見入った上三川、病院職員三本木達也(さんぼんぎたつや)さん(42)は「子どもとよく折り紙をするが、自分では作れないようなものばかり。感心しました」と話していた。

 星野光利(ほしのみつとし)町長は「折り紙は子どもからお年寄りまで楽しめ、活用の可能性は大きい。今回の反応を見て、さまざまな事業を展開したい」と期待している。

 入場無料。午前10時~午後4時。14、21日は休館。