候補DMOで初のツアー あすから佐野市観光協会 正式登録へ魅力PR 名所巡り、郷土料理体験も

下野新聞
2021年11月26日

 【佐野】観光庁の観光地域づくり法人(DMO)の候補認定を受けている市観光協会は、候補DMOとして初めてとなる市内観光ツアーを27日から実施する。同協会のプロモーション事業の一環として、来年2月までの週末に開催。観光誘客などにつなげる。今後、市内の中山間地域を対象とした農泊ツアーも考えており、市を広くPRする。

 同協会は3月に候補DMOとなり、正式なDMO登録に向けた取り組みを進めている。今回のツアーはその一つで、旅行大手のJTBとタイアップした日帰りバスツアーとした。10月に会員制交流サイト(SNS)で影響力を持つ「インフルエンサー」らを招いたモニターツアーを行い、内容を練ってきた。

 ツアーは佐野新都市バスターミナル発着で、市地域おこし協力隊員のお笑い芸人テルさん(51)がガイドとして添乗する。国史跡の唐沢山城跡や、「神秘的な池」とSNSでも話題となった出流原弁天池などを巡る。市の郷土料理の「耳うどん」作り体験もある。

 座席数45以上のバスを使い、定員を最大24人とするなど新型コロナウイルス感染防止対策も講じる。ツアー参加者に佐野の魅力を実感してもらい、口コミでの情報拡散などを狙う。

 テルさんは「ツアーで巡る場所は代表的な観光名所ばかり。参加者が住みたくなるくらい佐野を好きになってもらえるように案内する」と話している。

 ツアーは来年2月13日までの土、日曜開催(1月1、2日除く)。申し込みは各開催日の7日前まで。参加料1人9500円。(問)JTB宇都宮支店028・614・2171。