そば店洋食 自信の逸品  デミグラスハンバーグ御膳 かたやま庵(佐野)

下野新聞
2021年11月20日

 店先に掛かる「手打ち」ののれんや、店内に掲げられたそばやうどんの品書き。一見、普通のそば店にしか見えないが、店内の客が幸せそうに口に運んでいたのは、ボリュームたっぷりのハンバーグだった。

 かたやま庵は1972年、初代の故森山茂(もりやましげる)さんがそば・うどんの店として創業。長男で2代目店主の茂雄(しげお)さん(49)が栃木市の肉料理の名店「肉のふきあげ」で13年修行し、店を継ぐ際に洋食メニューも追加した。今では客の多くが洋食を目当てに訪れるという。

 1番人気はデミグラスハンバーグ御膳(千円)。俵形のふんわりとしたハンバーグを箸で割ると、中からたっぷりと肉汁があふれ出す。ご飯との相性も抜群。ひき肉は牛肉と豚肉が3対7の割合。店内でブロック肉をミンチにして作る。コクの深いデミグラスソースは、牛骨などからだしを取り、1週間煮込み続けて継ぎ足しながら作る逸品だ。

 茂雄さんは「注文後に肉を焼く。ご飯は1升ずつ炊いて、炊きたてを提供する。当たり前だが、お客さまに対して『手抜きをしない』ことがポリシーです」と照れくさそうに笑った。店のメニューは同価格でテークアウトも可能。

 ■メモ 佐野市葛生東3の1の8。午前11時半~午後2時、午後5~8時。火曜定休。(問)0283・85・3922。

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