府中誉「渡舟」プラチナ賞 純米大吟醸酒部門 仏日本酒コンクール
フランスで開かれた「Kura Master(クラマスター)日本酒コンクール 2021」(Kura Master協会主催)で酒造会社の府中誉(茨城県石岡市国府、山内孝明社長)が純米大吟醸酒部門にエントリーした「渡舟 純米大吟醸」がプラチナ賞を受賞した。山内社長(58)は「ヨーロッパで認められたことに意義がある。追求してきた酒造りの方向性にいっそう自信が持てた」と喜んでいる。
同コンクールは「フランスの地で行うフランス人のための日本酒コンクール」を掲げ、2017年から行われている。5回目の今年は5部門に日本の312蔵から960点がエントリー。トップソムリエなど72人で当たる審査会は7月12日にパリで開かれ、同22日に結果が発表された。
5部門でプラチナ賞は104点、金賞は212点。このうち純米大吟醸酒部門でプラチナ賞に選ばれたのは43点(茨城県銘柄は2点)だった。
府中誉が同コンクールに挑戦したのは初めて。山内社長は「ヨーロッパへ輸出の経験がなかったので、評価を聞いてみたかった」という。同コンクールの審査基準には「食との相性」という観点も含まれているとされ、山内社長は「柔らかな香りとふくらみのある味わい、そして切れがある『渡舟』のバランスの良さが評価につながったのではないか」と話している。
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