発酵食品ネット設立 常陸太田 16年1月フェス開催
常陸太田市の発酵産業の振興を図ろうと、日本酒やしょうゆ、納豆など発酵食品に携わる市内の企業や団体が「常陸太田発酵食品ネットワーク」を立ち上げた。同市中城町の市商工会館で7日、「第1回常陸太田発酵食品サミット」が開かれ、参加した約20の協力企業や団体が発酵食品製造の現状と課題、今後の展望などについて意見を交わした。
同市内には日本酒や焼酎をはじめ、みそ、しょうゆ、漬物、納豆など発酵食品を製造・販売している企業が多い。そこで市内をはじめ県内、全国に総合的にアピールする体制を築こうと、企業や団体が手を組んだ。
サミットの冒頭、同ネットワーク発起人代表の田仲昭一さんが「発酵食品と発酵食文化の素晴らしさを広く発信し、地域活性化につなげたい」とあいさつ。事務局の山口景司さんがサミット開催の経緯や趣旨を説明した上で「横のつながりを強め、みんなで力を合わせて発酵と縁が深い常陸太田地域の魅力をPRしていきたい」などと述べた。
会合には発酵食品の生産・製造メーカーをはじめ、菓子店や飲食店、パン屋、JA常陸、料理教室など幅広いジャンルの企業、団体が顔をそろえた。参加者からは「新商品開発に努めたい」「新たな販路拡大につながれば」「発酵食品への理解をより一層深める機会にしたい」などの意見が出された。
また、同ネットワークの第1弾企画として、来年1月下旬に「常陸太田発酵食品フェスティバル(仮)」と題したイベントを開催することを確認。基調講演や物産展のほか、発酵食品を使った調理実演、体験教室など、「食べる」「飲む」だけでなく、発酵食品の歴史や製造過程など「学ぶ」ことにも力を入れた催しになる計画だという。
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