クレパス画、独自の世界観 茨城・笠間日動美術館 76点展示 

茨城新聞
2021年8月9日

「クレパス」で、画家が自由に描いた作品を集めた「こんな描きかたもあるの? 楽しいクレパス画展」が笠間市笠間の笠間日動美術館で開かれている。指や布で画面をこすって色をぼかすなど、多様な方法で描かれた個性的な作品76点が並ぶ。9月26日まで。

「クレパス」は、1925年に国内で開発された画材。クレヨンの落ちにくさや、パステルの色鮮やかさなど、それぞれの長所を兼ね備えているとして、両者の名前を組み合わせて名付けられた。

会場には若手からベテランまで、さまざまなジャンルの画家たちの作品を展示。重ね塗りして絵に厚みを出すなど、各自工夫を凝らし、独自の世界観を示している。同学芸員の塚野卓郎さんは「人によってパステルの使い方や描き方が違う。こんな使い方もあると知ってもらえれば」と話す。市内から訪れた数納寿子さん(63)と軽部はるみさん(60)は「クレパスだけで描かれたと知って驚いた。とてもすてき」と絵に見入っていた。

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