地元企業が創作支援 絵画の筑波賞 20日までつくば展
茨城県つくば市内の企業が中心となり、若手作家の創作活動を支援する「絵画の筑波賞展」つくば展が5日から、同市二の宮のスタジオ’Sで開かれる。芸術系学部のある東京芸術大学と筑波大学の学生やOBら20人の作品を展示し、入賞作は副賞として買い上げる。会期は20日まで。23日から、池袋展として東京都内に会場を移す。
同展は昨年から始まり、2回目。昨年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、都内のみの開催だったため、つくば展は初めて。選考対象は両大学の洋画、日本画研究室の在学生や卒業生、修了生(35歳以下)で、推薦で選ばれた20人が出品している。
大賞に選ばれたのは、城野紗貴さん(筑波大学大学院修了)の「Fence」。何げない風景に、実在しない要素を加えた意欲作で、別の素材や技法を重ね合わせた独特の空間表現が評価された。
同展は市内の企業や個人が協賛。企業と両大学の関係者らで実行委員会を組織し、企画・運営を担っている。同事務局長の野堀喜作さんは、「つくばの地で若い作家を育てていく環境が必要。同展がその一つとして地元に根付くよう、今後も続けたい」と話している。
午前11時から午後6時(最終日は同3時)まで。入場無料。詳細はhttps://sekishostudios.jp/
池袋展は23~29日、南池袋の西武池袋本店6階アート・ギャラリーで。
主な受賞者は以下の通り。(敬称略)
▽大賞 城野紗貴「Fence」
▽準大賞 溝口絢斗「AMAGUMO」
▽優秀賞 艾尼瓦江阿西木「少女とぬいぐるみ」、鈴木初音「火をふいていわう」
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