巨大な壁とそば楽しんで  合い盛りセット そば倶楽部 稲荷山(宇都宮)

下野新聞
2021年5月26日

 宇都宮市大谷町の採石場跡「稲荷山」の広大な敷地に大谷石造りの店舗がたたずむ。店の前には巨大な大谷石の壁があり、来店客を圧倒する。同市岩曽町の井上総合印刷が地域貢献型飲食事業の一環として旧ホテルの客室を改装し、昨年10月にオープンした。

 景観だけでなく、県産の素材にもこだわる。そば粉は那須烏山市などの八溝山系産。寒暖差が大きく朝霧が立ちこめる地形は、おいしいソバを育てるといわれる。

 いろいろなそばを楽しんでほしいと、もりそばは二八の「野うさぎ」(950円)、十割の「姿川」(1100円)、発芽したソバを使う「雉(きじ)」(同)、寒ざらしの「夫婦岩」(同)を用意する。チタケを使った「ちたけつけそば」や矢板産のシャモを使った「美しゃもつけそば」も提供する。1番人気はもりそば2品と、野菜天ぷら3点盛りかいなりずし1個かもりそばもう1種類を選べる合い盛りセット(1500円)。のどごしが良い細めのそばで、そば本来の風味が感じられる。

 同社の井上加容子(いのうえかよこ)社長(51)は「稲荷山は自然豊か。野ウサギやキジもいますし、巨大な壁を眺めて石工さんの息吹を感じてほしい」と話した。

 【メモ】宇都宮市大谷町1228の3。午前11時~午後2時半(平日)、午前11時~午後3時半(土日祝)。火曜定休(祝日の場合は翌日)。(問)028・612・5380。

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