古河の「トリセツ」発行 市、若者移住・企業進出促進へPR冊子
定住人口の増加に力を入れる茨城県古河市が、移住希望者向けのPR冊子「古河noトリセツ」を発行した。若い世代や同市に進出を検討する企業をターゲットに、都心への近さや充実した子育て環境などの利点、同市の「あるあるネタ」などをコミカルに紹介している。
フルカラーB5判で全24ページ。発行部数は1万部。まちづくり会社「雪華(ゆきはな)」が制作し、市の魅力をSNS(会員制交流サイト)などで発信する「こがキラphotoクラブ」の1期生7人らが協力した。事業費は110万円。
冊子の前半は同市で暮らす上での利便性や魅力、市の施策をまとめた。中学生以上の医療費無料、3年以内の転入・一戸建て住宅購入者への最大100万円補助、保育施設の待機児童ゼロなどのほか、買い物場所の多さや自然豊かな公園などをアピールする内容となっている。
後半は移住者を含めた同クラブ1期生の女子トーク、おすすめの店舗、飲食店メニューなどを掲載。同市出身で元スタジオジブリの中里昌子さんの挿絵や、同市在住の針谷香菜さん(30)が描いたイラストも興味を引く。
針谷さんは「古河総合公園など近場に良い所が多く、子育て環境にはぴったり」と同市をアピール。1期生の小谷野多美子さん(40)は「都内に電車1本で行けるなど住みやすい。古河に多くの人が興味を持つきっかけになれば」と話した。
冊子は、各庁舎の市民総合窓口室や掲載店舗、企業誘致の際などで配布。市ホームページでも掲載する。問い合わせは市シティプロモーション課(電)0280(92)3111。