温泉カードで地域振興 那須塩原市 塩原、板室の2種類配布 観光の思い出 手のひらに 

下野新聞
2021年4月26日

 【那須塩原】市内観光の思い出の証にしてもらおうと、市観光局は25日までに、塩原と板室の両温泉をモチーフにしたコレクションカード「ロゲットカード」2種類の配布を始めた。ロゲットカードは全国の観光名所で配り、地域活性化を目指す企画。那須町や日光市の一部施設も導入しており、同局は「県北地域の周遊につながってほしい」と期待している。

 ロゲットカードは、ゲームのストーリー制作などを手掛ける東京都渋谷区の民間企業が企画。観光名所を擁する全国の自治体や企業などと共同制作している。

 サイズは縦8・8センチ、横6・3センチ。表面に各地の観光名所の写真をデザインし、裏面に解説などを記している。昨年7月に配布が始まった第1弾では、東京タワーや熊本城など52カ所をカード化した。

 今月中旬に始まった第2弾では、新たに東京スカイツリーや富士山など28カ所が追加された。そこに塩原、板室の両温泉のカード2種類も含まれている。

 カードの配布場所は、塩原温泉が塩原の「塩原もの語り館」、板室温泉は百村(もむら)の「板室自然遊学センター」。両温泉地で宿泊や飲食をすることが配布条件で、利用店の領収書を提示すると入手できる。

 このほか県内では、那須町大島の那須どうぶつ王国で「スナネコ」のカード、日光市今市の東武下今市駅のSL展示館で「SL大樹」のカードを配布している。

 同局営業部リーダー小林紀明(こばやしのりあき)さん(51)は「新型コロナウイルス禍で遠出は難しいので、県内のカードから集めてみてほしい。将来的には県南などでもカード化が広がれば」と期待している。(問)同局0287・46・5326。

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