市民の目で魅力発信 太田市がガイドブック作製
太田市民が等身大の目線で作った市のガイドブック「OTA magazine」が完成した。市民ライター20人が四つのテーマで取材、編集をして市の魅力を発信している。
市のシティープロモーション事業の一環で、昨年10月から活動を開始。市民ライターは計6回のワークショップで、プロの編集者やライターから指導を受け、ほぼ全ての企画に携わった。
コンセプトは「『なんかいい』、掘り下げてみたら、『すごくいい』」。グループに分かれて「太田市の人」「レトロな街並み」「聖地巡り」「寄り道コース紹介」と四つのテーマで市の特徴を深掘りして紹介している。
表紙は、今回初参加のデザイナー、小田幸村さん(22)=同市東長岡町=が担当。若者をターゲットに、アメリカンスタイルの女性が焼きまんじゅうを食べている姿を描き、おしゃれで目を引くデザインになっている。
小田さんは米国留学や東京で就職を経た後、地元に帰ってきた。「『群馬は何もない』と思っていた自分のように、魅力に気付いていない若者が多いはず。ガイドブックを手に取って、地元を見直してほしい」と話している。
A4判、40ページ。1万部作製。市役所や行政センターで無料配布する。問い合わせは市観光交流課(電話0276-47-1833)へ。
(時田菜月)