希少オオカミ繁殖へ 那須どうぶつ王国 チェコから雌2頭 仲間に

下野新聞
2021年2月10日

 【那須】那須どうぶつ王国は11日、同園内の北アメリカゾーン「オオカミの丘 Wolf hills」で、希少な白いオオカミ「ホッキョクオオカミ」の雌2頭の一般公開を始める。

同園で飼育するのは計4頭となり、繁殖を目指す。

 同園は国内の動物園で唯一ホッキョクオオカミを飼育している。新たに仲間入りした2頭はいずれも4歳。昨年11月にチェコのオロモウツ動物園から移り、同園の環境に慣らしていた。搬入時の体長は約120センチと約100センチ、体重は約52キロと約30・5キロだった。

 同園は昨年7月から飼育している2頭のうちの雄1頭とお見合いさせ、国内初の繁殖につなげる考えだ。

 現在、同園は新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休館中で、営業再開する11日から4頭を日替わりで展示する。体調を見て公開するため、公開日は不定期。名前は既に決まっており、近日中に発表される。

 飼育員の二川原(にがわら)美帆(みほ)さん(25)は「性格はマイペースとおてんば。顔つきの違いや、野生動物ならではの行動などを那須の雪景色と共に見てもらいたい」と話した。

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